130326_イノベーションのジレンマ わかっちゃいるけど逃げられない。

今日は、CodeIQをする中で身を持って感じた。
イノベーションジレンマの怖さについて書きます。

 

●まずはイノベーションのジレンマ(破壊的イノベーション)のざっくり説明

あるサービスがユーザーのニーズを超える高機能・高単価となり、
ある点を超えた所で、ユーザーのニーズをそこそこ満たす代替品に置き換わられること。
例を上げると、フィルムカメラとデジタルカメラ、プレステと携帯ゲームみたいなものをイメージしてもらえるといいと思います。

 

イノベーションのジレンマは何で怖いか?

結論から言うと、「わかっちゃいるけど逃げられないもの」だからです。
乱暴に言い切るけど、少なくとも資本主義や株式会社は以下の前提のもとに成立していると思っています。

・経済は右肩上がりで成長するものである。
・従って、企業も右肩上がりで利益成長をしなければならないのである。

また、企業の利益の構造を分解すると、「顧客数」×「1顧客あたり利益」に分けることができ、成長するためには最低でもどちらかの数字を大きくしなければなりません。

 

CodeIQのような、スタートアップの段階では、白地顧客も大きいし、顧客が期待する価値にも届いてないので、チャネルの拡大、商品改善のどちらでも利益は大きくなって行きます。(この時が一番楽しい時ですね♪)
しかし、この楽しい時間も、白地顧客がなくなり、顧客も自社の製品に満足をしてしまったら、いよいよイノベーションのジレンマが忍び寄ってきます。

 

つまり、投資家や上司からは更なる成長を期待されるが、
顧客数を増やすことは容易ではなく、どうしても「1顧客あたり利益」を上げることを検討せざるを得なくなる。付加価値を向上させるといっても、顧客のニーズを超えた付加価値は、余計なものであり、「価値/価格」は下がることになります。

 

もうお分かりだと思いますが、新規顧客を創造出来なければ、永久に(とは言ってもそう長い時間ではないが・・・)付加価値向上という名の値上げをせざるを得ない状況になる。そして、新サービスに置き換わられる。(なーむー)

 

そんな心配は100年早いと言われそうだが、予め解決策が取れないのがイノベーションのジレンマの怖さだと思います。
(((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

イノベーションのジレンマの克服方法の思考実験

さて、どんなやり方だったら、CodeIQはイノベーションのジレンマからできるだけ長い時間逃れられるのかを考えてみました。(ゆるゆるです。)

 

1つ目:チロルチョコ型(ニッチ戦略)

これはお馴染み、「成長」を前提とせず、狭い領域のマーケットを独占し続けることを目的とするやり方。

個人的には、CodeIQはここにハマると思うが、私の会社の2大キーワードは「マネタイズ」と「スケール」なので、この戦略がおおっぴらに認められることは難しそう・・・評価▲

 

2つ目:ダイナマイト型

ノーベルさんはダイナマイトの販売を独占したけど、その独占にあぐらをかいて価格を上げるどころか、生産技術を磨き、その技術で浮いたコストで継続的に価格を下げていったそうな。
つまり、価値/価格を長期間にわたり高め続ける努力をすることで、競合となるサービスにマーケットを奪われること無く、独占を維持し続けるやり方を取ったわけですね。すごいですね。ノーベルさん。

そもそも業界が違うので応用が難しそう(ダイナマイト製造は労働集約的ビジネス)
だが。どこまで人を介さずにシステムで代替することで、ある程度価格を下げながら、利益を維持していけるかもしれない。なかなか良さげ。・・・評価△

 

3つ目:顧客を増やす(世界に行く)

言わずと知れた、ユニクロなどの戦略ですね。

CodeIQは日本の特殊な採用市場にピッタリとフィットさせた形を作っているので、
これは無いかも・・・評価☓

 

4つ目:これまでの資産を活かして、新たな提供価値を提供する。
富士フィルムの化粧品などがいい例ですね。ドラッガー先生の言う、「事業とは顧客を創造することである」を思い出す。

CodeIQをSPIみたいに使う、コードで遊べるアミューズメントパークにする等、価値を広げることはアイディアはたくさんある。この方向が現実的かなぁ。・・・評価◯

 

ということで、ちょっと気が早いが、サービスの価値を広げることを
考えていこう。